しがらみうぇっぶ

日々気づいたことや考えたことの記録、読書録。一(いち)商社マンの日記

SNSとアイデンティティ

すでに色々な所で議論されていると思いますが、SNSが身元証明の機能を果たすようになりつつあります。2〜3年前にテレビで入国審査にFacebookが使われていると聞いたことがありますし、出会いのマッチングサービスなどでもFacebookの友達数が安心感の一つの根拠になっているようです。

 

要は関係性で物事を規定していくというような話で、文脈の中で言葉の意味が規定されて最後に一つの意味に定まるように、SNSの関係性の中で個人が規定されていき、最後に70億分の1人に規定され、現実の人物とリンクすることになります。

 

この関係性を今更ゼロから構築するのは大変なので、SNSを乗り換えるインセンティブが働きづらく、結局ネット上での匿名性が薄れていく、薄れていかざるを得ないということでしょうか。

 

プライベートを全てFacebookに把握されているというのは感覚的には気持ち悪いのですが、多くの真っ当に生きている人間にとっては匿名性より安全性の方が心地よく、結局は監視される社会に慣れていくのではないかと考えています。