しがらみうぇっぶ

日々気づいたことや考えたことの記録、読書録。一(いち)商社マンの日記

サウジのお祈りについて

ブログのアクセス数を稼ぐには、写真を載せることが重要だそうです。

写真を色々upしたいのですが、基本的にサウジ国内はとても写真に敏感です。軍事施設はもちろん、工場や飛行場も写真禁止。女性も撮ってはいけません。

ということで、あらぬ誤解を招かぬよう、仕事中は基本的にはカメラを持って移動しないようにしています。だからなかなか写真を撮る機会に出会いません。

(今後)写真が少ないのはご勘弁下さい。

なので、写真の代わりに興味のフックとなりそうなものということで、サウジの文化というか生活についてちょこちょこ書いてみようと思います。

知っている人はよくご存知だと思いますが、サウジでは一日5回お祈りがあります。イスラム教の教えです。早朝、昼、午後、日没、夜の5回で、日の出・日の入りの時間によって毎日時間が変わります。

(サウジ人でも毎日変わるお祈りの時間はもちろん覚えておらず、一年365日のお祈りの時間を示した一覧表が出回っています。最近では、i Phoneやi Padのアプリでお祈りの時間やメッカの方角を示してくれるものもたくさん出ています)

さて、このお祈りの度に、サウジでは全てのお店が閉まります。

街中やモスクに取り付けられた拡声器から、イスラム教徒をお祈りに誘う呼びかけやコーランが鳴り響き、レストラン、スーパーマーケット、モール、銀行等関係なく閉まります。普通の企業の従業員も、仕事を中断してお祈りに行きます。近くにモスクがあればモスクに、なければオフィスの一室を締め切ってお祈りしています。例外は、ホテル、空港、税関くらいでしょうか。5回のお祈りのどれかによって時間は異なるのですが、一回のお祈りで大体30分くらいかかり、その間多くの活動が中断します。

お祈りは、素晴らしい宗教上の行為ですが、やはり外国人には慣れません。よくあるのが、スーパーで買い物していてレジに並ぶ直前にお祈りが始まってしまうケース。お祈りが終わるまで30分待つか、品物を元の位置に返して諦めるしかありません (ネゴって滑り込めることもありますが、宗教上良くないです)。後は、日没と夜のお祈りは、お客さんとの会食の時に困ります。お店に着いた直後にお祈りが始まったりすると(もちろん、そういった事態は避けるようにしていますが、忘れることもあります)、気まずいことになります。

因みに、お祈り中にレストランやお店が閉まるのは、中東でもサウジだけです。

バーレーンやドバイ等、他の国々は、お祈りはありますがお店が閉まることはありません (クウェートも比較的厳しいのですが、確か閉まらなかったと記憶しています)。

サウジはワッハーブ派と呼ばれる、イスラム教の中でも厳しい宗派と王家が結びついて発展してきた国家であり、他にも、「本当に飲酒出来ない」「女性の運転が認められていない」「女性が顔を出すことに対して非常にネガティブ」等々、厳格なルールが適用されています。