しがらみうぇっぶ

日々気づいたことや考えたことの記録、読書録。一(いち)商社マンの日記

サウジの雨

さて。先日はiPadで文章を書こうとしたら、本文欄の二行目以降が見れないので途中で諦めましたが、サウジの雨について。

意外や意外、サウジでも時々雨は降ります。降るのは主に1月や2月といった冬ですが、今年は春(というか夏。サウジにあるのは、日本で言う春のような気候の秋・冬と、50度に至る夏です)の到来が遅く、未だに時々シトシト振ります。

時々降るとは言え、日本に比べるとそもそもの雨量が少なく、備えも十分でありません。それでも、近年の気候変動の影響か、最近は雨が降る頻度が増えているやに聞くこともあります(サウジ人は適当なので、本当かどうかわかりません。僕も適当なので、なおさらです)。備えが無い中、雨の降る機会が増えると、色々問題が発生します。

2年ほどまえ、日本で言う所の「ちょっと強い雨」というのが半日ほど降り続きました。

すると、雨に備えが無いサウジでは、排水施設も整っておらず、道はたちまちの大洪水。一般的なセダンのように、車高の低い車だとエンストしてしまうくらい水が溜まります。その時は会社にある、車高の高いアメ車やアメリカ仕様の日本車で難を逃れましたが、その程度の雨で、信号なんかも止まってしまうので大変です。

加えて、住居なんかも全く防水を施しておらず、近所で天井が落ちるといったような被害も出たりしました。

その被害の話を聞いて以来、夜中に偶に雨が降ると眠れなくなります。。。

因みに、サウジ人は雨が降るとはしゃぎます。まるで、雪のあまり降らない地域の日本人高校生カップルが、クリスマスに振った雪を見てはしゃぐようなテンションです。普段は砂っぽい土地柄なので、雨が降ると砂の汚れが建物や車にこびりついて、雨の後はそれはみすぼらしくなるのですが、そんな事お構いなしにはしゃぐ気がします。

やはり砂漠の民にとって、水は大切なのでしょう。そう言えば、色々な施設に「Oasis」と名づけています。例えば外国人居住区にも、やたら「Oasis」と名の付いた所が多いのです。

因みに、水関係という事で言うと、サウジは結構な農業国らしく、つい最近まで野菜を輸出したりもしていました(水は地下水と海水淡水化の水ですが、近年地下水の汲み上げすぎが問題となっているようで、1年ほど前に、野菜の輸出を禁じるというお触れが出ていたような気がします。今はどうなっているか知りません)。

日本で思われているより、結構水のある土地なのかもしれません。

ブログの更新と外付けキーボードについて

嫁がいなくなったので、する事がなくて、ブログを更新しています。

嫁がいる間は、「 ブログを更新しよう!」と思っても、三日坊主で終わっていたにも関わらず、嫁がいなくなってからは、意味も無く更新したくなりました。その日あった事や、考えを誰かに発信(発散とも言います)せずにはいられない性格なのかもしれません。

自立していないのでしょうか。

いずれにせよ、そう言えば嫁が来る前、単身の時もブクレコを狂ったように更新していました。元々誰かと一緒にいようといまいと本はよく読むほうですが、一人だと更に本を読んだり映画を見たりブログを更新したりする時間が増えます。孤独が人を育てると言うので、折角なのでこの孤独の時間を有効に利用して、自分の成長と世の中への発信につなげていきたいと思います。

というわけで、(何の脈略もありませんが)コンピューターについて。

会社のPCが変わりました。元々日本製のPCだったのですが、この機に、当地含めた海外事務所は海外スタンダード(?)に変わりました。米国の組み立てメーカー製です。

ところが。

元々僕はどうも腱鞘炎気味だったようですが(左肩が異常に凝る)、海外使用の大きなキーボードに変わった事で、「Shift + T」とかが非常に押しにくくなり、1週間ほど使ったところで、左手が痛くてタイピングが出来なくなりました。

「ふざけるな!」と思い、いろいろ探していたところ、外付けキーボードという案に至りました。というわけで、サウジのしょぼい電化製品店に行って発見したのがMicrosoftのWedge Mobileキーボード。Bluetoothで接続でき、打ち心地もばっちり!しかもサイズも小さく、カバー付きで、持ち運びにも便利なので、外出の多い駐在生活にもベストフィット!という事で、今はこの外付けキーボードをPCに繋いで作業しております。

マウスもワイヤレスの外付けにしました。家でもオフィス並みの環境です(オフィスの環境が下がって、家の環境が上がって、平均化されたとも言う)。

さて。このWege Mobile。元々はタブレット用なので、小さくてカバンに入りやすいのはいいのですが、Bluetooth発信機が必要です。

今のPCはUSBポートが2つしか無いので、ワイヤレスマウスとBluetooth発信機をつけてしまうとポートが無くなるので、ひとつのポートにUSB複数ポートの拡張機をつけてそこにマウスとBluetoothを繋げていますが、格好悪い。。。

ここらへんをなんとかしたくて、「Bluetooth」で動くマウス(するとマウス用のワイヤレスレシーバーが不要になる)や、或いはすごく小さな(それこそワイヤレスマウスのレシーバーのように小さな)PC用Bluetoothアダプターを探していますが、そういう気の利いた周辺機器が無いのがサウジの限界。

昔、来たばっかりのころに日用品を探していた時にも、「帯に短したすきに長し」のものが多く、日本人的にはイマイチなものが多く苦労した記憶があります。ここらへんが日本のクオリティが発揮されるところであり、サウジの限界なのでしょう。。。

腱鞘炎を防ぐ為の、手首置きも、どこを見ても売っていません。彼ら、あんまり気にしなさそうだからな。。。

手のひらの運動用のグニュグニュボールを左手の下に置いて、危ういバランスでタイピングしております。。。

後は、サウジのせいじゃないけど、全角⇔半角切り替えに「Alt + `」というのはやめて欲しい。半角に切り替えるのがかなり面倒くさい。。。

以上。どうでも良い愚痴でした!

嫁が帰国しました

昨日の夜のエミレーツ便で嫁が帰国しました。

サウジではコンパウンドに住んでいるのですが、無駄に広いので、一人だとガランと感じます。駐在開始から1年3ヶ月程を単身で過ごし、また1年3ヶ月程を奥さんと過ごしました。駐在期間の残りは、イメージ後1年前後の筈なので、もしかしたらもう1年3ヶ月単身なのかもしれません。

とりあえず今日の午後は何もすることがないので、家の整理をしています!

死ぬかと思った!

死ぬかと思った!

今日はリヤド出張中だったのですが、帰りのフライトが、砂嵐の関係か、揺れまくりました。グロッキーかつ久々に命の危険を感じました。よりによって評判の悪い二流航空会社に初めて乗った日だったから、恐怖もひとしお。

同行のサウジ人も青い顔してました。

ネタ切れ

ブログ開設3日目にして早くもネタ切れ、というか

①実名でやっても問題の無い内容にしようと思うと、結構書ける内容が限定される

②今日は体が疲労気味で、朝から情緒不安定。頭もあまり回りません

というのが実態。

匿名で適当に書けるミクシィとかなら、まとまってないことや毒気のあることをつらつら書いても問題ないんだろうけど、実名でやろうと思うと方に力が入りますね。だから、今日みたいに疲れている日は、意外に何を書こうか迷うのです。

明日以降がんばります。

サウジのお祈りについて

ブログのアクセス数を稼ぐには、写真を載せることが重要だそうです。

写真を色々upしたいのですが、基本的にサウジ国内はとても写真に敏感です。軍事施設はもちろん、工場や飛行場も写真禁止。女性も撮ってはいけません。

ということで、あらぬ誤解を招かぬよう、仕事中は基本的にはカメラを持って移動しないようにしています。だからなかなか写真を撮る機会に出会いません。

(今後)写真が少ないのはご勘弁下さい。

なので、写真の代わりに興味のフックとなりそうなものということで、サウジの文化というか生活についてちょこちょこ書いてみようと思います。

知っている人はよくご存知だと思いますが、サウジでは一日5回お祈りがあります。イスラム教の教えです。早朝、昼、午後、日没、夜の5回で、日の出・日の入りの時間によって毎日時間が変わります。

(サウジ人でも毎日変わるお祈りの時間はもちろん覚えておらず、一年365日のお祈りの時間を示した一覧表が出回っています。最近では、i Phoneやi Padのアプリでお祈りの時間やメッカの方角を示してくれるものもたくさん出ています)

さて、このお祈りの度に、サウジでは全てのお店が閉まります。

街中やモスクに取り付けられた拡声器から、イスラム教徒をお祈りに誘う呼びかけやコーランが鳴り響き、レストラン、スーパーマーケット、モール、銀行等関係なく閉まります。普通の企業の従業員も、仕事を中断してお祈りに行きます。近くにモスクがあればモスクに、なければオフィスの一室を締め切ってお祈りしています。例外は、ホテル、空港、税関くらいでしょうか。5回のお祈りのどれかによって時間は異なるのですが、一回のお祈りで大体30分くらいかかり、その間多くの活動が中断します。

お祈りは、素晴らしい宗教上の行為ですが、やはり外国人には慣れません。よくあるのが、スーパーで買い物していてレジに並ぶ直前にお祈りが始まってしまうケース。お祈りが終わるまで30分待つか、品物を元の位置に返して諦めるしかありません (ネゴって滑り込めることもありますが、宗教上良くないです)。後は、日没と夜のお祈りは、お客さんとの会食の時に困ります。お店に着いた直後にお祈りが始まったりすると(もちろん、そういった事態は避けるようにしていますが、忘れることもあります)、気まずいことになります。

因みに、お祈り中にレストランやお店が閉まるのは、中東でもサウジだけです。

バーレーンやドバイ等、他の国々は、お祈りはありますがお店が閉まることはありません (クウェートも比較的厳しいのですが、確か閉まらなかったと記憶しています)。

サウジはワッハーブ派と呼ばれる、イスラム教の中でも厳しい宗派と王家が結びついて発展してきた国家であり、他にも、「本当に飲酒出来ない」「女性の運転が認められていない」「女性が顔を出すことに対して非常にネガティブ」等々、厳格なルールが適用されています。